松山英樹、勝負を決める108mmBACK NUMBER
松山英樹は「ベスト・ジャパニーズ」?
米国人記者が口にした興味深い評価。
text by
舩越園子Sonoko Funakoshi
photograph bySonoko Funakoshi
posted2016/08/31 07:00
国籍を抜きにしても、1人のプロゴルファーとして松山が高い評価を受けているのは確かである。
同い年の石川遼に見せた最高の思いやりと優しさ。
プレーオフシリーズに突入した第1戦のバークレイズは、しかし「悪いところが全部出た」と不調をスコアリングでカバーしきれず予選落ちした。だが、結果が悪くてもファンやメディアにきっちり対応するところは、スターの立場を自覚する松山の最大限の努力。
そして、自身もショットやパットに苦悩しながら、腰の故障で欠場していた石川遼にワールドカップのパートナーを秘かに打診し、それが石川を復活優勝に導く1つの励みになったのだとすれば、それは日本人同士、ジュニア時代からの同い年のライバル同士、いやかけがえのない同志としての松山の最高の思いやりと優しさだ。
ベスト・ジャパニーズかどうかなんて誰がどうやって決めるのか? ベストかどうかはさておき、目の前の松山英樹は「素晴らしい日本人選手」。それもまた1人のゴルフジャーナリストの1つの意見にすぎないけれど、今、私の持論は、そういう結論に至る――。