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遠藤航、ダービーで悔やんだ2失点。
リオで必須の「ふとした時の集中力」。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2016/07/20 17:30
大宮との“さいたまダービー”では2失点を喫した遠藤だが、相手の決定機をシュートブロックする場面もあった。
「これからはオリンピックに頭を切り替えて……」
許したチャンスは決して多くない。それだけに、2-2という結果には歯がゆさを覚えるのだ。
「チームとしての戦いとしては、そんなに悪くなかったと思うんです。ただ、失点の時間帯とかセットプレーとか、ふとした時の対応や集中力は、この試合に関しては足りなかったと思います」
この試合を最後に、チームを離れる。浦和レッズの背番号6は、オリンピック代表の背番号3へ立場を変える。
キリッと音がするかのように、表情が引き締まる。
「これからはオリンピックに頭を切り替えて、自分のできる100パーセントの準備をして臨みたい」
オーバーエイジの選手もやりやすさを感じるように。
選手たちが「テグさん」と呼ぶ手倉森誠監督のもとでは、キャプテンを務める。1月のリオ五輪アジア最終予選を戦った選手たちで固められたメンバーには、3人のオーバーエイジが加わってくる。浦和レッズのチームメイトである興梠慎三はもちろん、藤春廣輝(ガンバ大阪)と塩谷司(サンフレッチェ広島)を取り込むのも、チーム内でブリッジ役を果たしてきた彼の役割だ。
「それは本当に僕の役目だと思っているので。オーバーエイジの選手も気を遣うと思うので、どうやって理解しあっていくのかは意識しています。でも、一番大切なのは、お互いにやりやすくプレーできるどうか。まずはサッカー面でしっかり合わせていけるように。まあでも、(興梠)シンゾウさんが前でボールを収める能力があるとか、オーバーエイジの選手の特徴はアンダー23世代の選手もみんな分かっていると思う。あとは一緒に練習をしていけば、コミュニケーションも連携も自然と高まっていきますし」