犬伏孝行の名言
今の選手たちは失敗することを恐れ過ぎている部分があると思います。
犬伏孝行(陸上)
2016/07/05
男子マラソンの日本記録は14年ものあいだ更新が止まっている。新記録が生まれない、長きにわたって停滞期に陥った理由を、記録保持者の犬伏は「中学くらいからのエリート教育の中で、トップ選手は失敗を許されない空気があるだろうし、駅伝が重要になっているために頭の中に『ミス出来ない』と植えつけられていて、個人のレースでも失敗出来ないと思ってしまう状況が多くあるのかな」と語る。「他の選手より飛び抜けたことをしよう、思い切った練習をしよう、と試みる選手が少なくなってきているのではないでしょうか」とも。「僕はマラソンでは3回目まで失敗しましたが、そこから学んだものは多かった」と、長い目で取り組む必要を語った。
Number903号(2016/06/02)