合併は地方クラブがJを目指すための有効な方法。

　ちなみに鹿児島は、2つのチームが合併したことが「United」の名前の由来になっている。

　鹿児島は、ヴォルカ鹿児島とFC KAGOSHIMAがライバル関係を乗り越え、合併して生まれた。宮崎出身のロック総統は、この隣県の問題を以前から憂慮し、「喧嘩をしたら互いに消耗するだけ。ドーンと統合すべき」と唱えていた。

　同様の問題は全国で起こっており、ロック総統は他地域に対して「Jを目指すなら、サポーターがわだかまりをなくすべき」と説いている。

「滋賀県ではSAGAWA SHIGA FCの活動停止を受けて、県サッカー協会がレイジェンド滋賀とMIOびわこ滋賀に統合を提案した。でも一度はまとまりかけながら、最終的にご破算になってしまった。宮崎県でも5部にテゲバジャーロ宮崎とJ.FC MIYAZAKIがあり、いつか衝突し始める可能性もある。それを防ぐために、ホンダロックを合わせた3チームのサポーターが集まって、宮崎県の国体チームを応援する試みを始めました」

下部リーグにほど個性的なサポーターがいる。

　今、JFLや地域リーグのカテゴリーでは、個性的な名物サポーターが続々と生まれている。

　たとえば、IRVこと岩手レボリューション。東北社会人サッカーリーグ1部（5部に相当）の盛岡ゼブラの熱狂的サポーターで、自分の腹を叩きながらチャントを歌う動画が話題になっている。

　JFLのヴァンラーレ八戸には、ティガーマスクがいる。タイガーのマスクをかぶってゴール裏でチャントをリードするのだ。もともとは地元のサッカー選手だったという噂があり、同じく動画がYouTubeにアップされている。

　JFLのアスルクラロ沼津では、ドナルドダック風のマスクをかぶった「アスルドダック」が子供に人気だ。

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