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日本のeスポーツ最先端『LJL』とは?
ゲームが仕事に、そして文化になる。 

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八木葱

八木葱Negi Yagi

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photograph bySANKO.INC

posted2015/05/29 10:30

日本のeスポーツ最先端『LJL』とは?ゲームが仕事に、そして文化になる。<Number Web> photograph by SANKO.INC

『League of Legends』の日本一を決めるリーグの開幕戦のチケットは9分で完売し、オンライン配信では10万人のファンが視聴した。この波がどこまで大きくなるか、目が離せない。

日本のeスポーツの先端を走るのは「ゲーマー社長」。

 そして2015年、ついに日本にもeスポーツの大波は届きつつある。

 その先頭を走るのがLoLの日本リーグ、『League of Legends Japan League(以下LJL)』だ。実はLoLはまだ日本で正式に稼動していないが、インターネットを通じてアメリカのサーバーにアクセスしてプレーする日本人プレーヤーも多くいる。そのプロを含むトップチームがしのぎを削るのが、LJLなのだ。そしてLJLを主催するSANKOの鈴木文雄社長も、根っからのゲーマー気質だ。

「私は今44歳で、ゲームの原体験はグラディウスやインベーダーのようなテーブル型のゲームでした。小学校の帰りに駄菓子屋さんにたむろしてましたね。中学校でファミコンが出て、高校生の時はテトリス。50円で1時間ぐらいやってましたよ(笑)。それで大学生の時は4年間ゲームセンターでバイトしてたので、格闘ゲームも相当やりました。そうやってゲームと一緒に大人になった人って、私たちの世代には結構いるんじゃないですか?」

日本初のeスポーツカフェを開店すると意外な反響が。

 仕事を始めてからは少しゲームから遠ざかっていた鈴木が、eスポーツという言葉と出会ったのは2009年のことだった。アメリカのeスポーツシーンを特集したテレビで、ゲーマーがアスリートとして扱われているのを見て衝撃を受けたという。その後、eスポーツの大会を開催するために本格的にリサーチを開始した。

「2011年に千葉県の市川に小さなeスポーツ専用施設を作ったんですが、開店からしばらくはお客さんが1人も来ない日が続きました。ただ予想していなかった方面から、結構反響があったんです。PCメーカーさんに機材提供をお願いしたら『やりましょう』と言ってもらえるし、駅前でチラシを配っていたら『ここで働きたい』という若い人もたくさん来てくれる。それでeスポーツはやっぱり可能性があるのかなと思いましたね」

【次ページ】 なぜ『ストリートファイター』ではなかったのか。

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