フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
羽生をテンとフェルナンデスが追う!
上海世界選手権での激闘を予想する。
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byREUTERS/AFLO
posted2015/03/23 11:00
昨年の世界選手権表彰台。羽生(20歳)とフェルナンデス(23歳)は共にブライアン・オーサーに師事する兄弟弟子でもある。
まだいる! 他のメダリスト候補たち。
忘れてはならないのは、ロシアのマキシム・コフトゥン、そしてセルゲイ・ボロノフである。
昨年4位と惜しいところでメダルを逃したコフトゥンは、SPから2回、4回転を入れてくるジャンパー。大技の全てを成功させたら、今年こそ表彰台に上がるかもしれない。
27歳のベテラン、ボロノフは今シーズンGPファイナルで3位に入り、まだ世界のトップクラスで戦う力があることを証明した。
また、アメリカ勢も油断ならない。今年が初出場となる、新全米チャンピオンのジェイソン・ブラウンは、4回転は持っていない。だが豊かな表現力があり、ノーミスで滑ればかなりスコアを上げてくる。
地元中国の選手たちも、メダルを狙ってくるだろう。
昨年7位だったハン・ヤン(閻涵)は、四大陸選手権で3位に入賞して調子を上げてきている。ホームアドバンテージを利として完璧な演技を滑りきったなら、他の選手の演技によっては表彰台のチャンスがある。
サプライズがあるか。
それとも強豪たちが順当に守るか。
今年もエキサイティングな世界選手権になりそうだ。