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<現地取材&最新インタビュー> 高原直泰 「韓国で取り戻した笑顔」 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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photograph byTsutomu Takasu

posted2010/11/02 06:00

<現地取材&最新インタビュー> 高原直泰 「韓国で取り戻した笑顔」<Number Web> photograph by Tsutomu Takasu

2週間、死に物狂いで続けたフィジカルトレーニング。

 ゴールの予感は、「そろそろ」と高原自身が感じていたという。それは、自分の望むポジションで起用され、プレーできていたせいでもあるが、もうひとつ理由があった。

「6月、(浦和の)オーストリア合宿に連れて行ってもらえなかった。その時、移籍後のことを考えて、サッカーできる身体を作っておきたかったから、トレーナーにメニューを作ってもらって練習してたんです。ただ、基本的に一人なので、チームプレー的なことはできない。だからフィジカル中心ですよ。梅雨なのにピーカンの暑い中、長距離、スプリントをこなしつつ、12種目のサーキットトレーニングを3セットやった。ここでやらずして、いつやるんだ! というくらい、自分を追い込んだ。足は上がらないわ、頭はクラクラするわ、吐きそうになるわで毎日死にそうだったけど、2週間みっちりやり遂げた」

“アシストのアシスト”という仕事に感じていた手応え。

 その成果が、水原で出た。

 移籍後、すぐに試合に出るように言われ、他の選手との連携などに費やす時間はまったくなかった。言葉も分からず、息が合わないこともあったが、パスが多少ズレても自ら動いてカバーすることができた。それほど、身体はキレていた。

「ソウル戦まで点は取れなかったけど、まったく焦りはなかったね。それは、試合に出て、3試合連続でゴールの起点、言わば“アシストのアシスト”という仕事が出来ていたから。ゴールを決めたソウル戦も、チームの2点目は俺がヒールでワンツーして、そこからセンタリングが上がってゴールに繋がった。自分としては、ゴールを決めるのが一番いいけど、得点に絡むのもすごく大事なこと。流れに乗って動けないと点には絡めないからね。だから、アシストのアシストというプレーが出来ているっていうのは、自分の中で良い方向に行ってるという手応えでもあったんですよ」

 2ゴールの効果は、絶大だった。

(続きは Number765号、もしくはNumberモバイルで)

越境最前線。~世界から見た日本人の価値~

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