いやー、この連載も、もう30回。

　ラストスパートで、今日も昨日も、日々、自転車で都内を疾走しているわけだが、これまでの写真でもチラチラ写っている通り、私の乗っている自転車は、おおまかに5モデル・3種類ある。

以前にもこのコラムで紹介した、シマノプロデュースの“疋田オリジナル・通勤スペシャル”。通勤自転車として考えうる要素は全部足した。ただし、お値段以外……。　

　1つ目と2つ目が、ジャイアント“エスケープ・R・アライアンス”と、シマノプロデュース“疋田オリジナル・通勤スペシャル”。この2つがいわゆるクロスバイクだ。

　3つ目がロードバイク。ジャイアントの“TCR アドバンスト1”である。

　そして、4つ目と5つ目が、フォールディングバイクの、r＆m“BD-1”そして、ブロンプトン。いわゆる折りたたみ自転車だ。

　クロスバイクと、ロードバイクと、フォールディングバイク。この3種が、私が日常的に乗っている自転車ということになる。

自転車ツーキニストの名にかけて、あなたにピッタリの自転車を！

　どれが東京ポタリングに一番適しているか、と問われると、これが結構難しい。ケースバイケースというか、一長一短というか、いわく言い難いそれぞれの長所（と短所）があるからだ。それゆえ、周囲からしょっちゅう聞かれる質問「私も自転車で東京を走りたいんだけれど（通勤で使いたいんだけれど）どれがオススメですか？」に答えるのは、ヒジョーに難しい。

　その人の使い方、好み、予算、その他を聞きながら、苦悶の表情で、愚考を積み重ねつつ、ようやく「あなたの場合……ク、ク、クロスバイク……かな？」と小さな声で絞り出すように言うのが関の山なのである。

　しかし、それだけでは、ツーキニスト疋田の名が廃るというもの。我が愛車たちそれぞれの個性から、なにか滲み出るものはないか、何かの参考にしていただきたい。

　ということで、東京ポタリングに一番向いているのは何だろう。

【次ページ】　街乗りの王道たるクロスバイクは独自の道を歩む!?