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クラブと広告主のwin-win効果を!
Jリーグの新しい広告形態の模索。
 

text by

木崎伸也

木崎伸也Shinya Kizaki

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posted2011/08/14 08:01

クラブと広告主のwin-win効果を!Jリーグの新しい広告形態の模索。<Number Web> photograph by AFLO

ドイツでは観客数発表の直前にスポンサー名が映し出される。日本で実現すれば、浦和レッズや横浜F・マリノスのような人気クラブの掲示板は引っ張りだこになるかもしれない

ブンデスリーガでは観客数発表にまで広告主がつく。

 また、ドイツには「観客数をアナウンスするスポンサー権」というのがある。スタジアムで観客数を発表する直前、権利を買った会社のロゴが大画面に映し出され、企業名がアナウンスされるのだ。たとえばNumberがその広告主になったら、次のようなアナウンスになる。

「Numberプレゼンツ、今日の入場者数は……5万5千人です!」

 企業にとっては普通の看板を出すのとは違う露出が見込めるし、クラブにとっては思わぬ広告収入を得られる。まさに「win-win」の関係だ。

 今年5月のJリーグ観察記(「ライバルチームのゴールに一喜一憂!? Jのスタジアムにも欲しい速報掲示板。」)では、スタジアムでスコア速報を流すときに、必ずスポンサー名を大画面に映し出すことを紹介した。これも広告権販売のひとつの例だ。

Jリーグも強化費を捻出する広告権販売の知恵を絞るべき。

 クラブは地域に根付いた公共性が強い存在で、利益だけを追求すべきではない。だが、より質の高いチームを作るには、やはり資金が必要だ。強化費を捻出するために、あらゆる広告の形を頭をフル回転させて考えるべきだ。

 もちろんJリーグにもこういう取り組みは見られ、川崎フロンターレがDole社とともに、月間MVPをメディア関係者の投票で決める「バロンDole」を開催している。こういう取り組みがもっと増え、さらに細かなところにも及べば、Jリーグの経営の安定化の助けになるはずだ。元手はかけなくても、アイデア次第でクラブの収入は増やせるのである。

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