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“赤い悪魔”に付け入る隙はあるか?
シャルケがマンUを逆転する可能性。
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byGetty Images
posted2011/05/04 08:00
欧州CL準決勝シャルケvs.マンUの1stレグの入場シーン。完敗となったこの試合後、「初めてベスト4の舞台に立って、この人(朴智星)はずっとこの舞台でやっているんだ、スゲェなと思いました。(中略)長友さんに任されているので、僕がここで諦めるわけにはいかない」と語った内田
両軍の間には如何ともし難い「格」の違いが存在する。
マンUが積極姿勢で試合に臨み、高い位置から攻撃を仕掛ければ、シャルケの形勢逆転は極めて難しい。
第1レグでのパスの本数は、勝者の657本に対して、敗者が341本。
第2レグでもシャルケの攻撃は形になりそうになく、ラウールは決定力を、ホセ・マヌエル・フラドはチーム随一のテクニックを披露できないままに終わってしまいそうだ。
サッカー界で頻繁に使われるセリフには、「調子は一時的、品格は永続的」というものもある。
国内では低迷し、CLでは好調を維持して初のベスト4に漕ぎ着けた、シャルケ。
国内でも優勝を争い、この5年間で4度目のCL準決勝を戦っている、マンU。
「何か」が起こる以前に、両軍の間には如何ともし難い「格」の違いが存在する。