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栗山英樹の予言「(大谷翔平は)楽しそうな時は成績が残る」大谷の表情に恩師が感じた“プラスの変化” ドジャース大谷は何が変わった?

posted2024/03/16 11:02

 
栗山英樹の予言「(大谷翔平は)楽しそうな時は成績が残る」大谷の表情に恩師が感じた“プラスの変化” ドジャース大谷は何が変わった?<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

15日に韓国へと到着した大谷。順調な調整が進む中、その充実した表情に恩師は昨年以上のさらなる活躍を言及した

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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Nanae Suzuki

 ユニホームの色が赤から青に変わっても、グラウンド上で笑みが絶えない大谷翔平に、昨季から変化したという意識は、おそらくない。昨年9月の右肘手術を経て、リハビリを継続してきたこと以外、シーズン開幕へ向けて野球と向き合い、計画的にトレーニングを続ける日常は、例年と何ら変わらない。

勝つことというのが、僕にとって今一番大事

 その一方で、FAとなった昨年12月、過去6年間所属したエンゼルスとたもとを分かち、伝統球団のドジャースへ移籍した。10年総額7億ドル(1015億円)の巨額契約に注目が集まっただけでなく、大谷にとって、野球人生の大きな転機とも言える重大な決断であったことは言うまでもない。

 昨年12月14日、ドジャースへの入団会見の際には、新たな職場を選択した理由を、明確な言葉で表現した。

「野球選手として、あとどれぐらいできるかっていうのは正直、誰も分からない。勝つことというのが、僕にとって今一番大事なことかなと思います」

移籍、入籍で迎えた今季

「永遠の野球少年」とのイメージが浸透した大谷も、今年で30歳。昨年中に婚約し、シーズンを前にひそかに入籍を済ませ、人生の伴侶を得た。ドジャースとは10年契約を結んだとはいえ、投打の「二刀流」で、いつまでメジャー最高レベルを維持できるかは、大谷自身も計れない。交渉過程では、経営陣、首脳陣が訴える球団理念に、熱心に耳を傾けた。その際、過去10年あまりで常勝軍団の立場を固めたにもかかわらず、ドシャース関係者の誰もが「我々は成功したとは思っていない」と納得していない謙虚な姿勢と、勝利を欲する真剣な言葉に、大谷の心は揺さぶられた。メジャー挑戦から過去6年間、ポストシーズンに手が届かなかった大谷が、ただひたすら求めてきたチームの確かな方向性と、負けることを許さない環境を、ドジャースは兼ね備えていた。

【次ページ】 大谷は再会した古巣チームに…

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