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大谷翔平の「想像を絶する体力」に取材記者は衝撃…大谷が直面する“飛行機移動と過密スケジュールの実態”とは?「体内時計が狂うのは…」【大谷証言プレイバック】
posted2024/03/16 11:00
text by
斎藤庸裕Nobuhiro Saito
photograph by
Getty Images
大谷翔平が日本を驚かせたのは、結婚発表だけではありません。昨年3月のWBCから、ア・リーグ本塁打王&MVP獲得、ドジャース移籍まで。振り返れば、1年間で多くの話題を日本に届けてきました。そして3月20日には韓国でのドジャースデビュー戦を迎えます。Number Webでは、この1年間の軌跡について本人、チームメイト、関係者が証言した人気記事を随時再公開していきます。今回は「体力」編です!<初公開:2023年8月17日/肩書などはすべて当時>
世界トップレベルのパフォーマンスを維持しながら、ほぼ休みなく稼働しているエンゼルス大谷翔平投手(29)の体力は、想像を絶する。しかも、投打の二刀流で通常の選手よりもはるかに負担が大きい。特に今季は、3月のWBCから出力の高い状態でプレーを継続。シーズン終盤にさしかかり、鉄人・大谷にも疲労の影響が出始めた。
7月下旬から8月上旬にかけ、16日間で16試合を消化。ふくらはぎや右手中指など、3度のけいれん(当該箇所がつる症状)を起こした。59球で降板となった8月3日(日本時間4日)のマリナーズ戦後、けいれんの原因について語った。
「一番は疲労じゃないかなと。それは単純に連戦っていうのもありますし、移動が含まれてる、そういうところもあると思いますけど、できる限りの体調管理はしてはいるので、その中で出られるという判断ではあったので、結果的にこういう形になってしまって、申し訳ないなと思います」
シーズン終盤は蓄積疲労との戦いに?
その後、中5日で8月9日(同10日)のジャイアンツ戦に登板。6回を投げきり、史上初となる2年連続「2桁勝利&2桁本塁打」に到達したが、体が思うように動かず、イラ立ちも見せていた。蓄積疲労との戦いにもなるシーズン終盤。出来る限り出場して勝ちに貢献したい気持ちが強い大谷も、ついに休養の必要性を口にした。
「疲労はみんなピークぐらいかなと思うので、連戦の最後というのもありますし、また明日休み(試合のないチーム休養日)を挟んでどんな感じなのかを確認しながら、もちろん休みが必要なら休むことも仕事として大事かなと思います」
今季、先発ローテーションは基本的に中5日か6日をキープしていたが、8月14日からレンジャーズとの3連戦で回ってくる先発機会を1度飛ばすこととなった。大谷自身が、疲労をネビン監督に伝えたという。