“1年限定のBリーグ電撃復帰”で何が変わった？ バスケ日本代表・馬場雄大28歳が本音で語った「パリ五輪→NBA挑戦」の青写真

　2月、有明コロシアムでFIBAアジアカップ予選Window1の2試合が開催された。去年夏に沖縄で行われたFIBAワールドカップでパリ五輪の出場権を獲得した日本バスケットボール男子代表チームにとって、オリンピックイヤーに入って初の公式戦だ。大会としての繋がりはないとはいえ、パリ五輪に向けての再スタートとなる試合でもあった。

　その2試合を前に、馬場雄大は「覚悟」という言葉を何度も口にした。

88年ぶり中国撃破の立役者に

「ワールドカップからいろんな思いをもってやってきました。ワールドカップ以来の代表戦ということで、どの程度成長したかというのも確認できる試合だと思いますし、パリにもつながってくるので、一戦一戦、代表戦という覚悟をもって臨みたいというところです」

「（去年夏から成長できているのは）何よりも気持ちの部分。やっぱり覚悟をもってやるというところで、ワールドカップはそこのところが少なくて結果を出せなかったところも正直あると思っていた。今シーズンは勝敗を分けるところで覚悟をもってやってきたので、そこは代表戦でも生きてくるかなとは思います」

FIBAアジアカップ予選・中国戦で突破を仕掛ける馬場　©︎Naoki Nishimura/AFLO SPORT

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　責任を担ってプレーする覚悟。自分が打つべきシュートは打ち、攻めるべきときには攻める覚悟。勝敗がかかった場面でも躊躇することなくチームを率いる覚悟。パリに向けて、そしてその先のNBAに向けて、毎日、毎試合が勝負だという覚悟。そんな様々な思いが、「覚悟」という言葉にこめられていた。

　アジアカップ予選での馬場は、グアム戦をコンディション不良のため欠場したものの、中国戦で復帰すると、試合序盤から思い切りよく3ポイントショットを打って決め、後半になって相手ディフェンスが間を詰めてきたと見るや、ドライブインや、ディフェンスの裏をついたアグレッシブなプレーでチーム最多の24得点をあげ、勝利の立役者となった。

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