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“阪神ファンが知らない”岡田彰布66歳の青春期「京都で飲んでたら大阪から岡田が」「ここで湯浅か…」“情と非情采配”の源を大学恩師・戦友が語る
text by
清水岳志Takeshi Shimizu
photograph byHideki Sugiyama
posted2023/12/06 11:00
阪神タイガースを日本一に導いた岡田彰布監督。“意外と知らない”大学時代の秘話を恩師・先輩や同期、後輩に語ってもらった
昨季まで守ったショートでは肩が心もとないと見て、セカンドに回した。これは2005年、藤本敦士をショートからセカンドにコンバートしたことと重なる。
適材適所の起用は岡田采配の基本中の基本だろう。2005年のリーグ優勝はリリーフ陣の「JFK」が機能した。「F」こと藤川球児は、前任の星野仙一監督時代には先発陣の1人として起用されたものの、その能力を十分に発揮しきれていなかった。短いイニングの最大出力を見出したのが岡田なのだ。
恩師も岡田と同じく、数々のコンバートを成功させていた
「突出したタイトルホルダーがいない今季の優勝は、監督の采配がもたらしたと言っていいと思いますよ」
このように語る石山は、岡田が早稲田に在籍したころに数々のコンバートを成功させている。教え子もその適材適所ぶりを生かしていることを称えている。選手の素質を見抜く眼力という点で、佐々木が覚えているのは――20年程前のことである。
<第2回に続く>