リーマンショックから15年…日産自動車がこの時代に野球部の活動再開を決めた理由とは？「全国一になる夢を描いて」

　ロゴの変更により、青い鳥の消滅が話題となったのがX（旧ツイッター）社だったが、こちらは青い鳥の復活が注目を集めそうだ。

　9月12日、日産自動車が会見を開き、ブルーバード（青い鳥）をシンボルマークとする硬式野球部の活動再開を発表した。

　日産本社野球部は1959年創部の名門で、これまでに都市対抗野球で2度、日本選手権でも1度の優勝経験がある。そのOBも広島カープで活躍した梵英心、元オリックスの川越英隆ら、錚々たるメンツが顔を揃える。

業績不振で2009年に休部

　だが、リーマンショックによる業績不振を理由に、当時の社長カルロス・ゴーンが辣腕を振るい、経営再建策の一環として2009年に野球部は休部に。本社野球部のみならず、日産自動車九州野球部もその活動にピリオドを打っていた。

　あれからじつに15年――。

　長い雌伏の時を経て、なぜ名門野球部は復活を宣言したのか。社会人野球は今も、全体としては縮小や衰退の傾向にあるが、今後にどのような青写真を描いているのだろう。

　ときおり自動車メーカーらしいフレーズをちりばめながら、常務執行役員の濱口貞行氏がこう説明する。

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