「イトウは時としてメッシ」日本通ブラジル人記者に話を聞いたら大興奮「全く臆することなく…」ドイツ惨敗は「怨念の祟りだ」皮肉報道も

　9月9日に行なわれたドイツ対日本の強化試合は、ブラジルでも同時中継された。嬉々として日本の4得点を伝えたアナウンサーは、試合が終わるや否や、「日本がドイツをぶち壊した！」と叫んだ。

　テレビ局のサイトには、「日本よ、ありがとう！ またしても溜飲が下がったぞ！」と感謝したり、「サムライス・アズイス（「サムライブルー」の複数形をポルトガル語にするとこうなる）は、すごい。試合の度に強くなっている」とプレー内容に驚嘆する視聴者からのメッセージが並んだ。

ブラジルW杯の「1－7」惨敗以来の仇敵

　自国開催の2014年ワールドカップ（W杯）準決勝で1－7という屈辱的な敗戦を喫して以来、ブラジルにとってドイツは仇敵となっている。国民は「あの恥辱を晴らすには7－1かそれ以上のスコアで叩かなければ」と意気込むが、その後、直接対戦してリベンジをする機会がない。

ブラジルW杯での「ブラジル1－7ドイツ」は国民の中に深い傷として残っているそうだ　©JMPA

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　ところが、ブラジルの友好国である日本（ブラジルは大の親日国だ）は昨年11月末、W杯カタール大会のグループステージ初戦で2－1の逆転勝ちを収めたのに続き（このときも、ブラジルのメディアと国民は大喜びだった）、今度はドイツが昨年のリベンジのために自国で組んだ試合でドイツを終始圧倒し、4－1と圧勝した。だから、「（自分たちの代わりに）憎いドイツをまたやっつけてくれてありがとう」なのである。

“日本は通算成績でドイツに勝ち越した”と指摘

　スポーツ電子メディア「グローボ・エスポルチ」は、「日本がヴォルフスブルクでドイツ代表を4－1という大差で倒し、史上初めて、W杯優勝経験国に対戦成績で上回った」の見出し。2021年までのドイツとの対戦成績は1分1敗だったが、昨年のW杯での勝利に続いての連勝で、通算成績を2勝1分1敗として勝ち越したことを指摘した。

「日本代表がヴォルフスブルクでドイツ代表を4－1で倒し、史上初めて世界王者に対して対戦成績で上回った」（グローボ・エスポルチ）

　試合内容については、「集中して守り、正確なパスをつなぎ、効率よく得点をあげた」として「日本にとって歴史的勝利」と称賛。出場した選手全員を10点満点で評価し、FW伊東純也とCB冨安健洋にチーム最高の7.5を与えた。

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