「フジは本当に英語がうまい」藤浪晋太郎のコーチ・同僚が絶賛…なぜオリオールズで激変？「電動キックボードで出勤」「スラングを教わって…」

電動キックボードで出勤…藤浪の今

　その日、オリオールズの本拠地カムデンヤーズに到着したのは午後2時過ぎだった。7時過ぎ開始のナイトゲームがある日で、ちょうどメディアのゲートが開く時間である。ダウンタウンの湾岸地区から散歩がてら歩いて球場にたどり着き、市街地に面した外野側の敷地内を回って関係者入口のあるホームベース側の方まで向かうと、見覚えのある姿が目に入った。

　藤浪晋太郎が電動キックボードに乗り、颯爽と現れたのだ。

　電動キックボートといえば日本でも最近は見かけることが多くなったが、米国ではそれ以上に普及が進んでおり、あちこちでよく見かける。一般道路はもちろん公園や歩道を走っている人もいる。オリオールズでも、球場の敷地内にある駐車場から電動キックボードに乗って関係者入り口を通り、さらに球場地下のコンコースからクラブハウス前まで乗りつける選手もいるようだった。日本の球団ではあまり見られない“出勤”光景で、すっかりアメリカナイズされた藤浪の日常のひとコマが垣間見られた瞬間だった。

米国のあちこちで見かける電動キックボード ©Getty Images

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「通訳なしでも私も話を…」

　日本とは何もかもが違う米国の新天地で1年目をスタートしたばかり。しかも開幕してわずか4カ月目でトレードでの移籍も経験するという激動のシーズンを過ごしている藤浪だが、7月19日から新たな所属先となったオリオールズではわずか1カ月ですっかり溶け込んでいた。

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