シティ戦の4日前に、スコットランドの三冠王者の一員として古巣の本拠地に凱旋した日本代表FWは、前半だけでハットトリックを達成した。結果的に横浜に4-6で敗れたものの、セルティックのブレンダン・ロジャーズ新監督はこの日本代表FWを次のように称えた。

「今日のダイゼン・マエダは格別だった。彼のパフォーマンスのすべてが素晴らしかった。彼が古巣のホームに戻って複数のゴールを決めて、私も嬉しいよ」

マリノス戦でハットトリックを達成した前田大然　©JIJI PRESS

セルティック日本人5人衆についても「好感を」

　スペインで学んだポゼッションフットボールを標榜しつつ、選手との対話を重視する北アイルランド出身の指揮官──リバプールを率いてプレミアリーグ優勝に近づいたことも──は、共に働く5人の日本人選手の印象についてこう話した。

「彼らのエネルギーや姿勢には、本当に好感を抱いている。その慎ましさやハードワーク、振る舞いといったものは、明らかにファーストクラスだ。加えて、彼らは才能に溢れたフットボーラーだ」

セルティック日本人5人衆とクラブレジェンドの中村俊輔　©Getty Images

　欧州三冠王者のシティとスコットランド三冠覇者のセルティックが、横浜と日本サッカーを率直に認めている。そしてもちろん、フレンドリーマッチとはいえ、迎える選手やファンにとっては大きな刺激になる。今後も夏の恒例行事として、この欧州との接点は維持していってほしい。

〈#2「ペップらが語る怪物ハーランド」編へつづく〉

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。