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浦和レッズが本気でJ1優勝を狙うなら…「残りは全部勝つ」飢餓感と野心はあるか?《開幕戦・京都サンガに敗戦》 

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飯尾篤史

飯尾篤史Atsushi Iio

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photograph byKyodo News

posted2022/02/21 11:02

浦和レッズが本気でJ1優勝を狙うなら…「残りは全部勝つ」飢餓感と野心はあるか?《開幕戦・京都サンガに敗戦》<Number Web> photograph by Kyodo News

京都との開幕戦はスリリングな内容だった。しかし1敗したという事実を浦和はどう受け止め、今後につなげるか

「次の試合で選手が戻ってくることはない」とリカルド・ロドリゲス監督は語った。だとすれば、2月23日のヴィッセル神戸戦も手持ちのカードで戦うしかない。

 状況は大きく異なるが、2007~09年にリーグ3連覇を成し遂げた鹿島アントラーズも、リーグ連覇中の川崎も、負傷者が続出し、満身創痍のなかでタイトルを掴みとっている。

非常事態でも勝利を手繰り寄せる“握力”を

 問われるのは、非常事態でも勝利をたぐり寄せる“握力の強さ”だ。

 川崎は昨季わずか2敗しかしていない。20年は3敗だった。19年に優勝した横浜FMは8敗しているから、川崎の残した数字が驚異的だが、その絶対王者を引きずり下ろしたいなら、「もうあと1、2敗しかできない」という危機感や、「残りは全部勝つ」という飢餓感が必要になる。

 繰り返すが、京都戦の浦和に油断があったとは感じなかった。それでも京都に横っ面をはたかれて、思い直すことはあったはずだ。

 さらにクオリティを追求し、意識を高めるきっかけにできたとき初めて、新シーズンの出鼻をくじかれた痛恨の敗戦に、大きな意味と価値が生まれる。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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