「ブンデスで高いインテンシティを」「ハードに働くだけでなく」 原口元気30歳が明かす《インサイドハーフで覚醒》の要因とは

　原口元気はドイツに渡ってから最高のシーズンを迎えつつある。今季から加わったウニオン・ベルリンはブンデスリーガでは4位と勝ち点が2点差で8位につけているが、原口はリーグ戦全11試合に出場し、そのうち8試合でスタメンとして送り出されてきた。主戦場としているのは、インサイドハーフだ。

　リーグ戦で3試合先発から外れたが、スタメンに復帰してからプレーはすごみを増している。先発復帰後の4試合で（バイエルン・ミュンヘン戦で記録したものも含めて）3アシストの固め取りだ。11試合で4アシストを記録し、ブンデスリーガでのアシストランキングでも4位タイに名を連ねている。

　日本代表のアタッカ－（※今回から日本代表では従来のMFとFWでわけるのではなく、『MF／FW』という登録になった）のなかで最多のアシスト数だし、18試合を数える今季の公式戦出場試合数は日本代表の選手のなかでも最多となっている。充実の時を過ごす原口がクラブと代表についてあますことなく語った（構成・ミムラユウスケ）

長い時間やり続けるという自分の良さを出せている

　ウニオンで主に任されているインサイドハーフは90分間、攻守両面でプレーにかかわり続けるポジションです。メンタル的にも、フィジカル的にも、長い時間やり続けるという自分の良さを出せていると感じています。そして、それを続けることで、チームの勝利に貢献できているという感覚がありますね。

　今季のウニオンは欧州カンファレンスリーグも平行して戦っているのですが、コンディショニングに関しては今まで所属してきたどのチームよりしっかりしているなと感じます。フィジカルコーチのメニューもそうですし、関わっているスタッフがプロフェッショナルとしての仕事を徹底していて、その積み重ねが結果にも表われているのかなと。連戦と国をまたいだ移動がありながら、怪我人はすごく少ないので。

ウニオン・ベルリンのフィッシャー監督　©Getty Images

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　このチームの特長は、ウルス・フィッシャー監督の求めていることを各選手が忠実に実行していて、なおかつ、ミスが少ないことだと思います。ポジショニングでミスをする選手が少ないし、もしも、一人の選手がミスをしても、周囲の選手がそれをカバーする。監督の求めるものを各選手がしっかり表現できる秘けつはどこにあるのだろうと個人的に考えながら、取り組んでいます。

 その要因についてはまだ、分析しきれていませんが、これまで所属していたチームよりも戦術練習も多く、学ぶことはたくさんあります。

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