＜日韓戦＞「緊張したけど気持ちで決めました」山田哲人が大爆発！ シドニー、北京と五輪で日本に立ちふさがった宿敵・韓国を撃破

　決勝進出への打球が左翼フェンス上段にはね返った。

　2対2の同点で迎えた8回、日本の攻撃だ。

　1死から柳田悠岐外野手（ソフトバンク）が三遊間を破って突破口を開く。内野ゴロで走者が入れ替わり、捕逸に申告敬遠を含む2つの四球で作った2死満塁のチャンス。

　そこで打席に入ったのが1番の山田哲人内野手（ヤクルト）だった。

「1球目から打つのはネクストバッターズサークルにいたときから決めていました。直球を仕留めるぞという気持ちで、芯で捉えることができた」

山田「とにかくめちゃくちゃ緊張していたので」

　言葉通りにマウンドの韓国4番手、コ・ウソク投手の初球に思い切ってバットを振り抜いた。打球は左翼フェンス最上部に跳ね返り、走者一掃の3点二塁打となった。

「とにかくめちゃくちゃ緊張していたので、いい結果に繋がって思わずカッツポーズが出ました」

　日本の全ての得点に絡んだのも山田だった。

　3回に村上宗隆内野手（ヤクルト）と甲斐拓也捕手の連打で無死一、二塁となったところで、まず山田に与えられた役割は走者を進める送りバントだった。

「代表に招集されたときに稲葉監督からバントのサインはあるぞと聞かされていたので、強化試合のときからしっかりバント練習はしていた。あの展開ではバントがあるだろうというのは僕自身も思っていたので、緊張したけど気持ちで決めました」

　きっちり一塁側に転がした二、三塁から2番の坂本勇人内野手（巨人）が中犠飛を打ち上げて先制の1点を刻む。

　追加点は5回だった。

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