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元讃岐の守護神で元FC東京広報、家木大輔はなぜポルシェに転職した? 恩師・北野誠監督の言葉と、石川直宏がつないだ縁 

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松本宣昭

松本宣昭Yoshiaki Matsumoto

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posted2021/06/29 17:00

元讃岐の守護神で元FC東京広報、家木大輔はなぜポルシェに転職した? 恩師・北野誠監督の言葉と、石川直宏がつないだ縁<Number Web> photograph by Yoshiaki Matsumoto

現役を引退後はJクラブの裏方として活躍してきたが、サッカーとは違う畑での挑戦を選んだ家木大輔さん

 現在、家木は日本に5人しかいない「ポルシェ プロ」という肩書で、来店者にポルシェの魅力を伝えている。

「僕以外の4人の方は、全員が自動車業界出身で、ポルシェ ジャパンの認定も受けています。僕はまだまだ肩書だけなので、とにかく勉強の日々です。読む・見る・書く・聞く。先輩たちのお客様への対応も聞かせてもらって、学んでいます。ポルシェって、高級車のイメージがありますけど、実際に乗ってみると“高性能車”だとわかる。自分の手足みたいに動いてくれて、普段使いで狭い住宅街を走るのにも、近所のスーパーに行くのにも使えるんです。

 FC東京にいるときはSNSを使ったり、メディアのみなさんにお願いしたり。あらゆることを駆使して、サポーターのみなさんにクラブの魅力を伝えようとしてきました。今は、目の前のお客様にポルシェの魅力を伝える。当時の経験が、今につながっているんです」

 家木には、大切にしている言葉がある。

「何でも、できる前提でやるな。やれることでも、できる前提でやるな。失敗して倒れた時に、どれだけ早く立ち上がるかが大事だ」

 FC東京を退職する際、プロモーション部の上司からもらった言葉だ。

「GK出身の僕にとっては、すごく響く言葉だなって。GKは、シュートをこぼしてしまった後が大事。ミスをした次の日の練習、次の練習が大事。選手を引退した後の仕事にも、すごくリンクするなって思います。挑戦すれば必ず成長できる。これからも挑戦するスタンスは貫きたい」

 ミスから学び、それを新たな挑戦の糧にしてきた。そんな元守護神とのポルシェドライブは、なかなか刺激的で、爽快だ。

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