箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
箱根の後、駅伝部は何をしているか。
新入生が入るまでの意外と忙しい冬。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byNanae Suzuki
posted2020/02/02 11:50
箱根駅伝の終わりは、次のシーズンの始まりである。この終わらないサイクルが学生駅伝なのだ。
新入生の入寮、そして部屋割り。
学生ハーフが終わると、いよいよ新入生たちが入寮してくる。
大学によっては合宿を行うところもあるが、寮内合宿で上級生とコミュニケーションを取ることで新入生たちを寮生活に慣れさせ、4月からスムーズに部活動に専念できる環境作りをしている。
また、各大学の寮の部屋替えのシーズンでもある。生活が少しだらしない選手を厳格な上級生と組ませたり、伸びそうな選手を意識の高い上級生と組ませたり、いろんな組み合わせを寮長らスタッフが考え、最終的に監督の承認を取る。
レースで結果を出して個室になったり、故障や不調で二軍の寮に堕ちたり、寮内では悲喜こもごもの移動が起こるのだ。
そうして4月、各大学のチームは新シーズンをスタートし、春のトラックシーズンに突入していくのである。