Before The GameBACK NUMBER

びくびくしないで戦えばいいのだ。~権藤博、殿堂入りするには現在進行形すぎる名将~ 

text by

藤島大

藤島大Dai Fujishima

PROFILE

photograph bygetty images

posted2017/02/07 17:00

びくびくしないで戦えばいいのだ。~権藤博、殿堂入りするには現在進行形すぎる名将~<Number Web> photograph by getty images

3月に開幕するWBCの日本代表で小久保監督を支える権藤投手コーチ。

 新年16日、野球殿堂顕彰者が発表された。監督経験者らが対象のエキスパート部門では、敬称略で星野仙一、平松政次が選ばれた。

 ここに述べたいのは両氏ではなく、当選必要数「84」に25票届かなかった人物についてである。

 権藤博。19年前、戦力潤沢とはいかぬ横浜を日本一へと導いた。指導力を評価すれば殿堂はふさわしそうだが、まあ、このあたりは選ぶ側の意識の「順番」も関係するのかもしれない。


 しばらく考えるうち、権藤さんは78歳にして、殿堂入りには現在進行形でありすぎる、と思うようになった。WBCに臨む日本代表投手コーチを務めているから? それだけではない。野球評論の旬がちっとも去らないのだ。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 975文字

NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

権藤博

プロ野球の前後の記事

ページトップ