平成で防御率2点台を保っているのは誰？

＜昭和の防御率10傑（2000投球回以上）＞
1藤本英雄　　1.90
2野口二郎　　1.96
3稲尾和久　　1.98
4若林忠志　　1.99
5スタルヒン　2.088
6村山実　　　2.092
7別所毅彦　　2.18
8荒巻淳　　　2.230
9杉下茂　　　2.232
10金田正一　2.335

＜平成の防御率10傑（2000投球回以上）＞
1杉内俊哉　　2.95※
2涌井秀章　　3.44※
3山本昌　　　3.49
4黒田博樹　　3.55
5工藤公康　　3.57
6三浦大輔　　3.60
7石井一久　　3.63
7星野伸之　　3.63
9桑田真澄　　3.64
10小宮山悟　3.71

　昭和のランキングには、金田や稲尾らに混じって、彼らよりもさらに前、戦前から1リーグ時代の投手も並ぶ。この時代のボールは粗悪で、極端に飛ばなかった。平成のランキングは、2点台は杉内1人だけ。あとは3点台。平成は、投手が3点以内に抑えて勝つのが難しい時代になったのだ。

　またダルビッシュや田中将大、松坂大輔など一線級の投手が2000回未満でMLBに移籍するようになったことも大きい。

　昭和と平成、この数字の並びを見ると、日本の野球が大きく変わったことを実感する。 平成は昭和と比べて投打ともに派手な数字はないが、全体的にレベルアップしている。 次の時代がどんな元号になるのかわからないが、また違った野球が姿を現すはずだ。

　白球や　昭和は遠くなりにけり――。