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石川祐希が3度目のイタリアで確信。
「日本だけじゃなく世界を基準に」 

text by

田中夕子

田中夕子Yuko Tanaka

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photograph byTakahisa Hirano

posted2018/02/09 08:00

石川祐希が3度目のイタリアで確信。「日本だけじゃなく世界を基準に」<Number Web> photograph by Takahisa Hirano

世界最高峰の舞台、セリエAで挑戦中の石川。3月には大学卒業を迎え、その後の進路にも注目が集まっている。

大学、全日本、イタリアの同時進行。

 過去にとらわれ、ああすればよかった、こうすればよかった、と悔やむタイプではない。だが、右膝もまだ完治したわけではないことに加え、慢性の腰痛と、右膝をかばった結果生じた左膝の痛み。さすがにこれほどケガが続くと、なぜそうなったのかについて、必然的に過去の自分と向き合わざるを得ない。

「大学の4年間でしっかり体をつくろうと思っていたんですけど、1年生の時にモデナへ行くチャンスをもらって、全日本にも選んでもらって、体づくりという面でのプランは少し変わりました。大学も、イタリアも、全日本もやらないといけないという状況が今、自分の持っている体にはToo muchというか、正直、やりすぎたのかな、と。

 でも、やってみないとわからないですし、もしかしたら自分では『やった』と思うこともできていなかったのかもしれない。そこは結果論ですから。大学、全日本、イタリア、と3つが全部、体も全く壊れないでやることができたらそれがベストでしたけど、現状ケガをしてしまったので、何かが間違っていたと思うし、原因もある。

 休養なのか、体づくりのトレーニングなのか、セルフケアなのか。3月が終われば大学の枠は外れるので、もう1回トライというか、自分に合ったやり方を見つけていかないといけないと思いますね」

1年でより具体的になった問題点。

 ケガという決してポジティブではなく、むしろネガティブな要素を話しながらも、その表情は明るい。

「ケガをしないっていうこともあるかもしれないですけど、体を強くすればするほど、それ以上に自分のパフォーマンス、能力もどんどん上がると思うんです。自分のイメージなので、ホントにどうなるかはわからないですけど(笑)」

 昨シーズンの今頃は、セッターのトスの高さや速さと自分が欲するものがなかなか噛み合わず、ディフェンス面よりもまずオフェンス面に課題を感じていた。

 あれから1年が過ぎた今、石川が掲げる課題はより具体的だった。

「(ブロックが)1枚、2枚の時はいいんですけど、ハイボールを打つ時にコントロールできていないんです。セッターがレシーブした後、自分にハイボールが上がってくる時も速く助走に入りすぎてしまって、上で待った状態でボールを打たざるを得ないことが多いので、もうちょっとスタートを遅らせて、常に自分の前のポイントでとらえられるようにならないといけないとは思いますね。いい状態の時も、悪い状態の時でもほとんど同じように入っている自分がいるので、もっと自分が待たないといけないんだなというのはこっちに来てからすごく感じます」

【次ページ】 決めにくい状況でいかに点を取るか。

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