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ジェフ千葉から消えた脂身と白米。
監督が持ち込んだ食事革命が凄い。 

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杉園昌之

杉園昌之Masayuki Sugizono

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photograph byMasayuki Sugizono

posted2017/09/08 11:30

ジェフ千葉から消えた脂身と白米。監督が持ち込んだ食事革命が凄い。<Number Web> photograph by Masayuki Sugizono

かつて名門と言われたジェフもJ2生活が長くなった。エスナイデル監督は、再びJ1に引きあげることができるか。

体脂肪率や体重がハッキリ変わり、今では選手も……。

 食事管理を始めて約半年。週に1度、体組成計で体脂肪率、筋肉量、体重などを事細かくデータを取っているが、その数値は見違えるように変わった。選手たち自身も、体の変化を実感している。

 体脂肪率が4%、体重は4kgも減少した主将の近藤直也は「体はすごくいい状態。腸のコンディションもいい。体の内側から変わってきている」としみじみ話す。「食事もトレーニング」として割り切っており、「それがプロ。カレーが好きだったけど、今年は1回も食べていない」と笑う。

 大学時代から連戦が苦手だった町田も毎試合のように前線から走り回り、「今年は動けている感覚がある」とコンディションの充実ぶりを口にする。家では夕食に麦ご飯を妻と食べており、「やってみないと分からないもの。効果はあるんですね」と納得している。

 エスナイデルは確かな手応えを感じている。

「選手たちの意識は高くなっている。セルフケアの意味が分かってきた。サッカー選手は24時間、サッカー選手であるべきなんだ。体は商売道具、ケアして当然」

 選手の体をF1の車体にたとえながら、最高のマシンでも悪いガソリンを入れれば、ベストパフォーマンスは発揮できないという。

「食べるべきものを正しく食べれば、もっと走れる」

 エスナイデルの言葉は自信に満ちていた。選手たちのフィジカルパフォーマンスは着実に上がっている。あとはピッチで結果を出すだけだ。

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フアン・エスナイデル
ジェフユナイテッド千葉

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