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手倉森監督「いい流れじゃない?」
コロンビア戦“最悪”からの同点劇。

posted2016/08/08 16:30

 
手倉森監督「いい流れじゃない?」コロンビア戦“最悪”からの同点劇。<Number Web> photograph by JMPA

同点弾を決めても、中島翔哉は喜ぶというより逆転への意志をあらわにしていた。この空気が、何かを起こす条件だ。

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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JMPA

 何かを、起こせるかもしれない。

 リオ五輪男子サッカーのグループBは、ナイジェリアが2連勝でグループ首位を決めた。現地時間8月7日の第2戦でコロンビアと引き分けた日本は、勝点1でスウェーデンと並んでいる。10日の第3戦でスウェーデンを下しても、ここまで2引き分けのコロンビアがナイジェリアに勝てばグループリーグ敗退となってしまう。

 依然として、追い詰められている。

 それでも、手倉森誠監督が率いるチームに悲壮感はない。

 指揮官自らが「らしくない試合」と振り返ったナイジェリア戦を反省材料として、コロンビア戦の日本は、何もかもを修正してきた。キックオフと同時にアクセルを思い切り踏み込み、試合の主導権を力強く引き寄せる。球際で激しく戦い、ミスは切り替えの速さでカバーする。ディフェンディングサードでははっきりとプレーし、自分たちでピンチを招くようなことはしない。

55%の保持率のほとんどを敵陣で叩き出した前半。

 ナイジェリア戦の4-3-3から4-4-2へシステムを変更した効果は、攻撃の距離感に分かりやすく表れていた。興梠慎三と浅野拓磨の2トップの関係はもちろん、2列目右サイドの矢島慎也、同左サイドの中島翔哉も2トップに絡んでいく。サイドハーフとサイドバックの連携もスムーズだ。

 何よりも、チーム全体がアグレッシブさに満ちていた。数的優位の局面を作れなくても、ボールを下げずに仕掛けていくのだ。前半のピッチで記録した55パーセントのボールポゼッションは、そのほとんどが敵陣である。ダブルボランチの一角を担ったキャプテンの遠藤航が言う。

「ナイジェリア戦の反省として、ちょっと相手の出かたを見過ぎたというか、構えてしまったところがあった。今日は相手どうこうよりも自分たちがアクションを起こしながらサッカーを進めていく、チーム全員が前からいく意識を持ってやることができていたと思います」

【次ページ】 典型的な負けパターンから見せた驚異的な粘り。

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