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トップリーグ王者vs.大学7連覇!!
ラグビー日本選手権は注目の一発勝負。

posted2016/01/29 10:40

 
トップリーグ王者vs.大学7連覇!!ラグビー日本選手権は注目の一発勝負。<Number Web> photograph by Naoto Akasaka/AFLO

もし帝京大学が勝利すれば、1987年度の早稲田大学以来28年ぶりに大学チームが優勝することになる。

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大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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Naoto Akasaka/AFLO

 ラグビー日本選手権が31日、東京・秩父宮ラグビー場で行われる。

 今大会のトピックは、実に19年ぶりとなる「社会人vs.学生 チャンピオン同士の一発勝負」だ。

 全国社会人大会の優勝チームと大学選手権の優勝チームが一発勝負でラグビー日本一を争う日本選手権は、1970年代は早大や明大、'80年代は新日鉄釜石、'90年代は神戸製鋼など人気チームの登場もあり、国立競技場に6万人以上の大観衆を集めた人気イベントだった。当時は試合が1月15日の成人の日に行われていたこともあり、国立のスタンドには晴れ着姿の新成人が多数訪れ、スタンドに彩りを添えていたものだった。

 しかし日本選手権は、'90年代の神戸製鋼V7時代に大学生との実力差が顕著になり、1994年度の神戸製鋼が大東大を102-14の大差で下したところから不要論が噴出。'96年度の東芝府中(現・東芝)が69-8で明大を破ったのを最後に、社会人・学生とも複数のチームが出場するトーナメント方式に変更された。

大学生とトップリーグの力量差。

 以降、大学生で社会人(トップリーグ)相手に勝利をあげたのは2度だけだ。最初は2005年度、清宮克幸・現ヤマハ発動機監督が率いた早大が、2回戦でトップリーグ4位のトヨタ自動車を28-24で破った。しかしこのときは続く準決勝で、トップリーグ3連覇の黄金期にあった東芝と対戦、0-40で完敗した。

 学生と社会人の実力差が指摘されるようになった'90年代は、日本の社会人チームが次々と外国出身選手を採用し、芝のグラウンドを整備し、海外での合宿や外国人コーチの招聘で精力的な強化を図った時期に一致する。'96年には世界ラグビーがプロ化に踏み出し、'03年には日本ラグビーで初の全国リーグとなるトップリーグが誕生。日本人プロ選手も増え始め、上位チームが年間を通じてレベルの高い試合を繰り返し、学生との力量差はさらに開いていった。

 そんな時期にあって、久々に日本選手権で勝利をあげた学生チームが昨季の帝京大だ。帝京大は1回戦でトップリーグ10位のNECを31-25で破った。ただし、翌週の2回戦では、トップリーグ4位(リーグ戦3位で準決勝敗退)の東芝に24-38で敗れた。この結果だけを見ると「学生の最強チームでさえ、トップリーグの中堅・下位のチームに何とか勝てるかどうか……」という、厳しい構図が見えてくる。

 しかし、チャレンジする側から見える景色は異なる。

【次ページ】 坂手主将「当然、勝つつもりで戦う」

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