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<トレラン、Q&Aで教えます!> レース出場前に知っておきたい10のこと。 

text by

礒村真介

礒村真介Isomura Shinsuke

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photograph byShiro Miyake

posted2015/07/09 10:30

<トレラン、Q&Aで教えます!> レース出場前に知っておきたい10のこと。<Number Web> photograph by Shiro Miyake

走力より一日に長時間を動き続ける体力が必要。

Q3.フルマラソン完走してたら走力に不安はない?

 YESでもありNOでもあります。というのは、トレランレースのハードさは距離だけでは決まらないから。アップダウンの標高差や岩がゴツゴツしていて走りにくい路面だったり、距離以外の要素が難度に大きく影響してきます。

 あえて基準を示すなら、フルマラソンサブ4.5レベルであれば、トレラン初心者でも20~30kmのレースを十分完走できると思います。実際にレースに出ると、大半のランナーは登りは早歩き、平坦&イージーな下りを気持ちよく走ってるだけです。トレイルの方がある意味キツくないという人も。走力というより一日に長時間を動き続ける体力が必要になります。

 そもそもトレランはちょっと敷居が高いですから、まずはレースというオーガナイズされた機会に体験してみるのも考え方のひとつ。その場合は初心者フレンドリーを掲げる大会を選んでみましょう。

登山の延長だから、専用バックパックは必需品!

Q4.専用バックパックは買ったほうがいい?

 買ったほうがいいでしょう。

 トレランはマラソンではなく、登山の延長だと思ってください。山には途中でコンビニも水道もありませんし、雨が降ったからといって気軽に街まで下りられるわけではありません。つまり、水分や食料、防寒着などを携行する必要がある。専用パックはこれら諸々をなるべくストレスなく持ち運べるような設計になっています。

 大会として水分、食料、防寒着などをルール上の「必携品」としていることも珍しくないので、事前によく確認をしておきましょう。

 標高が高くない里山のレースで、エイドステーションの間隔が短く、かつ天候が安定してさえいればウエストポーチで走るランナーもいます。ただし、これはコースを知っていたり、十分な山の経験値があるからこそできること。

 距離が短いレースでも初心者が安易に自己判断するのは危険です。

【次ページ】 もしものときの「エマージェンシーアイテム」を!

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