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U-22の「練習の虫」が開花まで間近!
中島翔哉の“得意パターン”発揮は?

posted2015/06/30 10:40

 
U-22の「練習の虫」が開花まで間近!中島翔哉の“得意パターン”発揮は?<Number Web> photograph by AFLO

日本代表では珍しくドリブルを武器とする中島翔哉。J1初ゴールも6月に決め、追い風は吹き始めている。

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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 1日、U-22コスタリカ代表との親善試合に挑むU-22日本代表だが、エースとしての活躍が期待されているのが、中島翔哉だ。

 FC東京では1stステージ全17試合で2試合出場と出番に恵まれていなかったが、「僕のところでは活躍してくれると思っています」と、U-22日本代表の手倉森監督からは全幅の信頼を得ている。

 実際、世代別代表での中島は2014年U-22選手権から10番を背負い、昨年9月リオ五輪代表の立ち上げとなるアジア大会でも中心選手として活躍。3月のリオ五輪1次予選では重要な2戦目のベトナム戦にスタメン出場を果たし、2ゴールを奪って勝利に貢献、1次予選突破の原動力になった。監督の求める戦術理解度、攻撃力、決定力、運動量ともに高く、チームにとって欠かせない存在になっているのだ。

中島「A代表の選手は判断とスピードが早い」

 中島は164cm、64kgと体格的に恵まれているわけではない。だが、東京ヴェルディの下部組織でドリブルやパスなど個人技術を磨き、スキルとスピードで体のハンディを補ってきた。その彼のプレーを支えているのが「天井知らずの向上心」と「練習の虫」とも言える異常な練習量だ。

「将来、自分はスペインやドイツなど欧州のトップで活躍したいと思っているし、世界で戦うためにはまだ足りないものばかり。練習でやらないといけないことが多いので、試合に出れなくてもモチベーションが落ちることはないですね」

 うまくなることについては、とにかく貪欲だ。

 1月のアジアカップでは、サポートメンバーとして日本代表に帯同した。しかし厳しい試合がつづき、A代表の選手にプレーや海外のクラブ状況についてゆっくりと話を聞く機会がなかった。それでもプレーをつぶさに観察し、また一緒にプレーすることで自分に足りないものを見つけていった。

「一番違ったのは、判断とスピード。A代表の選手は、みんな技術が高いのでプレーのスピードが上がってもやれるし、判断のスピードも早い。自分は、まだそのレベルにいけていないし、守備もまだまだでした。ただ、自分のいい形でボールをもらえれば、やれることは多いなという感触も得ました」

【次ページ】 チームの練習を午前で終え、7時まで練習。

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