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松坂大輔、復帰2戦目も勝利ならず。
課題はメンタルと、投球の“間合い”。
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byAFLO
posted2013/08/30 10:31
2戦目でも勝利はお預けとなり、苦戦が続く松坂大輔。かつての投球内容を取り戻すことはできるのか。
次の投球までに45秒かかる間合いの悪さ。
そしてもうひとつ気になるのが、投球の間合いが長く、それが様々な形で揶揄されていることだ。
CBSスポーツのジョン・ヘイマン記者は、
「ここまでの松坂の戦略は――フィリーズを退屈させること。少なくとも3回までは効を奏している」
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とツイートした。
中継局にいたっては、松坂の顔入りで「松坂タイマー」を即興で製作、次の投球にかかるまでの時間を計測し始めた。およそ45秒もかかっていた。
球場内でも、子どものファンが「レッツ・ゴー・メッツ!」と声を上げていたが、実況によれば、これは「ボールを早く投げて」という意味で、そのうち大人までが「スロー・ザ・ボール」――ボールを投げろーーと言い始めたという。
ピンチが多くなり、慎重にサインを交換する分、どうしてもテンポが悪くなってしまう。ニューヨークのメディアは辛らつだから、容赦がない。メディアを味方につけることも重要だが、現状では厳しい。
松坂の次回の登板予定は9月2日のブレーブス戦。地区首位を走る強力打線が武器だけに、不安が先行してしまうのだが……。
いずれにせよ、9月の出来が来季の松坂の働き場所に大きな影響を与えるだろう。