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波乱含みの開幕ラウンド。
中間チームの秘策とは?
~F1序盤戦に必要な“賭けの戦略”~ 

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今宮純

今宮純Jun Imamiya

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posted2013/03/24 08:00

波乱含みの開幕ラウンド。中間チームの秘策とは?~F1序盤戦に必要な“賭けの戦略”~<Number Web> photograph by Getty Images

絶対王者ベッテルと正常進化型のレッドブルRB9が、V4ダブルタイトル獲得を目指す。

 開幕ラウンドは今年も3月のオーストラリアGPとマレーシアGPの連戦で始まり、4月、中国GPとバーレーンGPへと進む。各国の天候変化による影響で波乱も予想される4戦だ。

 昨年は開幕から7人が勝者に名を連ねたが、今季もそれに近い展開になるだろう。それだけにチャンピオンシップを目指すには勝利もさることながら、表彰台を重ねていく一貫した成果が求められる。欧州ラウンドに入るまでに「最低50点以上」がターゲットラインか。ちなみに昨年は首位S・ベッテルが53点で、4番手F・アロンソが10点差内につけ、そこから二人のタイトル争いが続いていった。

 今季の序列は4グループに分かれるだろう。タイトルを目標に戦うのがレッドブル、フェラーリ、マクラーレンのAグループで、昨年以上の複数勝利を目指すのがロータス、メルセデスのBグループだ。複数表彰台とあわよくば勝利を狙うのがザウバー、フォースインディア、ウイリアムズ、トロロッソのCグループ。ランク10位を争うのがケータハムとマルシアのDグループになる。

各チームがニュー・ピレリに手こずる中、カギを握るセッティング。

 V4ダブルタイトルがかかるレッドブルは手堅く信頼性を重視し、フェラーリは序盤にピークを合わせたアップデート攻勢を目指す。大胆なニューマシン投入のマクラーレンはJ・バトンをエースに着実に開発スピードを上げていく。彼らを序盤に叩きたいのが正常進化型マシンのロータスだ。弱点だったエキゾースト系の改良に成功し、復帰2年目のK・ライコネンも仕上がりに満足げだ。

 L・ハミルトンを抱えたメルセデスもオフ・テストからKERSバッテリー系の機能性向上を確認しており、開幕ラウンドの“ダークホース”的存在。このA&B5チームの間隙をぬう中間Cチーム勢の秘策は「タイヤ戦略」だ。どのチームもニュー・ピレリの特性把握に今年もてこずっており、思い切ったセッティングの賭けが的中すれば昨年のザウバーのようにいきなり表彰台の可能性もある。

 今年はドライバー陣がリフレッシュされ、新人が5名もデビューする。こういうシーズンはアクシデントが多発しがちで赤旗、セーフティーカー導入、ペナルティー頻度などが増す。拮抗するマシンと刷新されたドライバーたちによって、今季も混戦が繰り広げられるだろう。

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