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女子球技大国ニッポン。
~世界で類を見ない高ランキング~ 

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小川勝

小川勝Masaru Ogawa

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photograph byAtsushi Tomura/AFLO SPORT

posted2013/02/06 06:00

女子球技大国ニッポン。~世界で類を見ない高ランキング~<Number Web> photograph by Atsushi Tomura/AFLO SPORT

アイスホッケー女子日本代表。世界最終予選で長野以来の五輪出場権を獲得すれば、ソチ切符一番乗りとなる。

 アイスホッケーの女子日本代表が、2月7日からソチ五輪世界最終予選(スロバキア・ポプラド)に挑む。

 スロバキア、ノルウェー、デンマークと同じ組で、五輪切符が獲れるのは1位の国だけ。現在の世界ランキングで見ると日本は11位でスロバキア(7位)とノルウェー(10位)は格上の存在だ。厳しい戦いではあるが、日本は過去、開催国枠で長野五輪に出場したあとはソルトレークシティ、トリノ、バンクーバーと、いずれも世界最終予選で敗退している。初の自力出場に向けて奮闘を期待したい。

日本女子の団体球技の世界ランクは、世界屈指の高いレベルに。

 ロンドン五輪のあと、五輪で行なわれる団体球技の世界ランキングは、大会の結果を反映して更新された。世界ランキングは、競技によって毎月変わるものもあれば、大きな国際大会がない限り変わらないものもある。したがって現時点の世界ランキングは、ロンドン五輪のあと、さらに順位が変わってしまった競技もある。その点を考慮したうえで、夏季五輪と冬季五輪、両方の団体球技について日本のランキングを見てみると、なかなか興味深いものがある。

 はっきりしているのは、男子のランキングが下がり気味の中で、夏冬の競技を総合的に見た時、日本女子のランキングは、世界的にも類を見ないほど高いレベルにあるということだ。

 ロンドン五輪で銀メダルのサッカーは現在3位。銅メダルを獲得したバレーボールも3位。そして銀メダルを獲得した卓球は現在4位になっているが、これには説明が必要だろう。ロンドン五輪の当時は2位だったが、五輪のあと福原愛が右ひじを手術、石川佳純も休養を取ったため、秋のワールドツアーには出場しなかった。このため、2人の個人ランキングが下がった関係で、国別のランキングも下がった。今年は2人とも国際試合に復帰するため、また順位は上がるだろう。

●五輪の主な団体球技 日本の世界ランキング
競技 日本 米国 ロシア 中国
サッカー 21位 28位 9位 86位
3位 1位 20位 17位
バスケットボール 35位 1位 6位 11位
18位 1位 3位 8位
バレーボール 19位 5位 2位 16位
3位 1位 6位 5位
ハンドボール 20位 36位 3位 41位
13位 25位 2位 19位
卓球 4位 47位 8位 1位
4位 16位 19位 1位
ホッケー 16位 29位 20位 18位
9位 10位 20位 7位
アイスホッケー 22位 7位 1位 38位
11位 2位 6位 13位
※卓球は団体戦の国別世界ランキング(個人ランキング各国上位3人の順位から決まる)。
   各競技のランキングは'13年2月3日時点

 別表にまとめた夏冬の団体球技7競技を見ると、日本の女子はすべてが3位から18位の間に入っている。これを、ロンドン五輪でメダル獲得数のトップ3カ国、米国、ロシア、中国と比べてみると、その価値が見えてくる。米国もロシアも中国も、世界のトップを争う競技がある一方、五輪出場の可能性がほとんどない不得意な競技もあるのだ。

 米国はサッカー、バスケットボール、バレーボールは1位だが、ハンドボールは25位だ。ロシアはバスケットボール3位、ハンドボール2位ながら、サッカーとホッケーはどちらも20位。そして中国も、卓球は1位、バレーボールは5位だが、ハンドボールは19位だ。

 米国の場合、ハンドボールはロンドン五輪の世界最終予選にも出場していないため、五輪に出場できる可能性はまったくなかった。ロシアもサッカーでは、ロンドン五輪の欧州予選を兼ねていた'11年のW杯に出場しておらず、やはり五輪出場のチャンスはなかった。中国もまた、ハンドボールではアジア地区予選で韓国と日本に敗れて3位だったため、世界最終予選までたどり着けず、五輪は遠い舞台だった。

【次ページ】 女子アイスホッケーは、長野以来の五輪切符を掴めるか!?

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