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アイスホッケー女子、
“ソチ1番乗り”への戦い。
~2月7日、世界最終予選スタート!~ 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

PROFILE

photograph byNagayama REIJI

posted2013/02/07 06:00

1月に苫小牧で世界13位の中国と強化試合を行ない、4戦全勝。最終予選に弾みをつけた。

1月に苫小牧で世界13位の中国と強化試合を行ない、4戦全勝。最終予選に弾みをつけた。

 アイスホッケー女子のソチ五輪最終予選が、2月7日(以下現地時間)にスロバキアで始まる。参加8カ国が2組に分かれて総当たりで戦い、各組で1位になった国が出場権を獲得する仕組みだ。日本は7日にノルウェー、8日にスロバキア、10日にデンマークと対戦する。

 日本女子代表は、この1年、ソチ五輪出場を目指し、精力的に強化に取り組んできた。昨年2月、アイスホッケー大国のカナダから同国の元代表選手だったコーチを招聘。昨春以降は毎月合宿を重ね、カナダ遠征も実施した。また、国内で10チームによるリーグ戦もスタートさせた。参加チームに多くの日本代表選手が所属していることから、実戦の機会を増やすことが代表の強化につながるという意図で始めたものだ。

 それらの費用は、日本アイスホッケー連盟の強化費を重点的に配分することで賄ってきたという。そこまで注力してきた原点には、ソルトレークシティー、トリノ、バンクーバー五輪の予選で「あと1勝」というところまでたどり着きながら、出場権を逃してきた悔しさがある。届きそうで届かなかったオリンピックへ、最後の壁を越えるために思い切った強化策に打って出たのだ。連盟の総力をあげたプロジェクトに、日本代表の団長を務める若林仁氏は、「最終予選は優勝を狙えます」と手ごたえを語っている。

五輪出場で、アイスホッケーを盛り上げる起爆剤に。

 気になるのは、現在世界ランク11位の日本と同じ組の3カ国との力関係だ。このところ3連勝している19位のデンマークはともかく、10位のノルウェーに昨年3月に2-4、7位のスロバキアには一昨年夏の対戦で0-4と敗れているように、決してたやすい相手とは言えない。最大の敵となるであろうスロバキアの地元開催だけになおさらだ。

 それでも選手たちは、「いい状態です」という主将の大澤ちほを筆頭に、必勝を信じて疑わない。そこには、長野五輪以来となるオリンピックへの出場で、人気の低迷するアイスホッケーを盛り上げる起爆剤にしたいという思いがある。選手の多くは仕事のかたわら、競技に励んできた。アイスホッケーが置かれている地位を変えたいという思いもある。

 今回の予選で出場権を獲得すれば、ソチ出場確定第1号となる。15年越しの夢がかなうか、注目の戦いが始まる。

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