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複数データが裏付けている!?
エンゼルスの松井秀喜、今後の爆発! 

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菊地慶剛

菊地慶剛Yoshitaka Kikuchi

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photograph byGetty Images

posted2010/06/26 08:00

複数データが裏付けている!?エンゼルスの松井秀喜、今後の爆発!<Number Web> photograph by Getty Images

6月20日のシカゴ・カブス戦。松井秀喜は9回に、あと一息で米通算150本塁打になる右翼フェンス直撃の二塁打を放ったが、記録達成はならず

6月から調子が上がり、7月に最も活躍するというデータ。

 さらに松井のメジャー通算の月別打撃成績をご覧いただきたい。

 3/4月   2割7分1厘   21本塁打   102打点 
 5月  2割8分1厘 24本塁打 113打点
 6月   3割3厘  28本塁打 123打点
 7月   3割2分  31本塁打 102打点
 8月  2割7分9厘 25本塁打 103打点
 9/10月  2割9分3厘 20本塁打 94打点 
(*今年6月22日までの成績を含む)

 通算成績でも、やはり6月が他の月以上に好調なのがわかるが、それを上回る月がある。7月だ。松井にとって最高打率、最多本塁打を記録している7月こそ、最も相性のいい月ということになるわけだ。

 ただし、今年からチームも変わっており、一概に過去の数字を鵜呑みにできないのも事実。開幕直後にこのコラムでエンゼルス番記者の松井評とその環境を紹介したが、エンゼル・スタジアムは左打者が有利だったヤンキー・スタジアムとはかなり違う。過去の成績が良かったからといって、今年も7月に向けて本塁打を量産していくかは微妙なところだ。

ホームであるエンゼル・スタジアムは相性のいい球場。

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 だがこんなデータもある。

 松井が50試合以上出場している球場別の1本塁打当たりの平均試合数なのだが、実に興味深い結果となっているのだ。

 エンゼル・スタジアム   4.36 
 新ヤンキー・スタジアム  5.57
 フェンウェー・パーク(レッドソックス)  6.00
 旧ヤンキー・スタジアム 6.32
 トロピカーナ・フィールド(レイズ) 7.00
 キャムデン・ヤード(オリオールズ) 7.29
 ロジャーズ・センター(ブルージェイズ)  7.71

 そうなのだ。実は松井は、これまでもエンゼル・スタジアムとの相性が抜群に良かったのだ。

 これだけの数字を目の当たりにして、皆さんは7月の松井に期待してみたくならないだろうか。繰り返すがあくまで打撃は水もの。メジャーを観戦するにしろ、取材するにしろ、楽しみが多いにこしたことはないのだから、大いに期待してみるのも悪くないはずだ。

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