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<私とラン> 金融対抗箱根駅伝 「5区の山登りで逆転勝利を」 

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NumberDo編集部

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photograph byYuji Ota

posted2011/06/23 06:00

2年以上かけて地球を一周した寛平ちゃんのように、
長い距離を走ることに生きがいを感じる人もいる。
茂木先生のように、走りたくなったら5分でも
いいから走るという人もいる。走り方はその人次第。

今回は、Number Do第2弾「100人が語るRUN!」より、
勇志が集まって、往路のみの手作りの箱根駅伝を開催している
金融対抗箱根駅伝。雑誌ではこぼれたエピソードも収録した
特別版を公開します。

 ロンドン駐在だった発起人の太田祐司さんが、1994年の年始を、出張中の東京で迎えたことがランとの出会い。

「年末年始の大手町なんて静かだろう、と思っていたのに、早い時間から外が賑やかになって。なんだろう、と思って行ってみたら、スタート前の応援合戦だったんです」

 初めてじっくりとテレビ観戦した往路のレースは、物語性に富んだ魅力のあるものだった。残念ながら復路のレースはロンドンへの飛行機の中、日本からテレビ中継の録画を頼んで送ってもらったのだそう。

「それまでは専らゴルフをやっていたんですけど、それから少しずつ走り始めました」

 '94年後半に日本に帰国した太田さんは、早速「箱根駅伝をやらない?」と同僚に提案。新しいことが大好きな有志数名で、往路のみの箱根駅伝の実行を決意。まずは実際のコースを下見するところから着手した。

今年は震災のため中止となったが、来春、第17回大会を開催予定。

「夕方に仕事がひと段落したら、『今日は大手町からどこまで』『明日は横浜からここまで』と少しづつ下見を続けました。場所によっては、現行のものでは人は通れず、旧コースを採用したりして、'95年の5月に第一回大会を開催しました」

 独自の駅伝大会は、開かずの踏み切りに阻まれたり、コースを間違える選手が出たりなど、思わぬハプニングも起こる。だからこそ、チームごとの作戦がより重要になるのだそう。

「最初は1チームで襷をつないだのが、今や20チーム超が参加。参加人数も初回の12名から毎回増えていきました。さすがに参加者全員に趣旨を伝えるのも困難になってきて、途中から1チーム10人まで、という人数制限を設けていますが、やはり勝つのは正規の5名チームです。5区の山登りはやっぱり人気で、ここで大逆転して勝利、というのがパターンですね」

 今年の大会は3月26日に予定されていたが、東日本大震災のため中止することに。17回目は、来年の春を予定している。

◇    ◇    ◇

◆金融対抗箱根駅伝の皆さんへのQ&A
    在籍160人/結成16年

Q1 結成のきっかけは?
'94年の箱根駅伝を生で見て感動。

Q2 メンバー募集の仕方は?
外資系金融業界は転職が多く、その先で口コミ。

Q3 どんな活動をしてる?
年1回の箱根駅伝開催。

Q4 今後やりたいことは?
今まで通り、安全で楽しい大会運営。

Q5 仲間でランを楽しむ秘訣とは?
どのレベルのランナーも一緒に楽しめる設定。

Q6 おすすめの大会は?
昨夏、太田さんが新たに考案した「新宿学マラソン」。早稲田大学の新宿学にちなみ、新宿の歴史をポイントごとに太田さんが説明してくれる。ポイントまでの移動のみ、ランニング。

Q7 チームのハイライトは?
参加者同士が助け合ってのレースづくり。

NumberDo 表紙Sports Graphic Number Do
100人が語るRUN! 【ロングインタビュー】 村上春樹 「僕は走り続けてきた」
【連続インタビュー】 私とラン。 間寛平/道尾秀介/秋野暢子
岡野雅行/ソニン/茂木健一郎
【知ってトクする!?】 ランの論点2011 高橋尚子/安田美沙子
森脇健児/鏑木毅/金哲彦 ほか
【世にも不思議なシューズの話】 NIKEフリー開発秘話
【私の「自転車」論】 為末大/吉澤ひとみ/高千穂遥
【私の「山」論】 KIKI/「山と渓谷」編集長/ギリギリボーイズ
【とじこみ付録】 金哲彦の100日レッスン第2弾 「やせる 金トレ!」
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