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<私とラン> 間寛平 「『俺、地球一周するわー』って嫁はんに電話したのが始まりや」 

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photograph byAsami Enomoto

posted2011/04/21 06:00

<私とラン> 間寛平 「『俺、地球一周するわー』って嫁はんに電話したのが始まりや」<Number Web> photograph by Asami Enomoto
2年以上かけて地球を一周した寛平ちゃんのように、長い距離を走ることに
生きがいを感じる人もいる。走りたくなったら5分だけでも走るという人もいる。
走り方はその人次第。
今回は、Number Do第2弾「100人が語るRUN!」より、間寛平さんのランスタイルを特別公開します。

 ランニングとセーリングだけで地球を一周する「アースマラソン」。2008年に大阪を出発した寛平ちゃんは、4万1000kmを駆けぬけて今年1月21日にゴールした。このインタビューは日本上陸のちょっと前、マイナス10℃の中国・諸城市で行なったものである。

◇       ◇       ◇

 ゴールしたときのことを考えると……どうやろなあ、やっぱり嬉しいんちゃう? さみしいけど嬉しい、そんな感じかな。ここまで来ると自分で走ってる気がせえへん。みんなのごっついパワーで走らされてるんちゃうかなと思う。実際、一人で毎日毎日50kmなんか走られへんぞ! 俺、走ってんねんけど(笑)。なんか不思議なものを感じるよな。

 もともとアースマラソンをやろう思ったのは2005年。ゴルフの帰りに木更津あたりを車で走ってたらバーンってひらめいた。「あ、地球一周や」って。すぐに嫁はんに「俺、地球一周するわー」と電話したのが始まりや。それからいろいろあったけど、一番きつかったのは、トルコで前立腺がんがわかったとき。でも、俺はやっぱり芸人なんかな。もし死んだとしても、これは伝説になるでって思った。嫁はんは検査の結果次第で連れて帰る言うてたけど、俺は名を残すぞって。そういう気持ちに持っていかないと、こんなのやれへんよ。

きっかけは自分がイカンガーになって瀬古利彦とデッドヒートした夢。

ニューバランスのMR967。「色は俺のアイデア。パンクやろ」

 走ってるときの頭の中は、無のときもあるし、距離を考えてることもある。距離はちょっと短めに考えるといい。あそこまで1.5kmぐらいやなと思っても、実際着いたら1kmしか走ってないと考える。どんどん頭を狂わしていくんや。そうしたらゴールしたときに「あれ、早っ!」と思える。考え方ひとつや。たとえば3kmの登り坂を走ったらパッと振り返って「おお、俺はすごいなあ」って自分を褒めんのや。そうすれば次のやる気も出てくる。俺の走りはどれだけ走る時間を持たすかやん。だからずっとそうしてきた。

 最初に走ったのは34のころ。きっかけは夢。自分が当時好きやったイカンガー(タンザニアのマラソン選手)になって、瀬古選手とデッドヒートする夢を2回も見て。そのことを(池乃)めだかちゃんに話したら「いっぺん走ってみたら」って。その日からタバコをやめて走るようになった。新喜劇でやんちゃやってたころやから、吉本のみんなが「あの寛平が走ってる」ってびっくりしてな。ブームなんて何もないころやから。

【次ページ】 「俺、今のランニングブームに相当かかわってるよなあ」

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