札幌、新潟、福島、小倉の、いわゆるローカルで競馬が開催される夏場は、競走馬やそれに携わる関係者が分散する時期でもある。ピーク時で2000頭以上の競走馬が滞在する滋賀県のJRA栗東トレーニングセンターも、夏競馬が始まるや馬も人も目に見えて減った。北海道開催に特に力を入れる厩舎は、6月から9月まで、まるでサーカス団のように丸ごと北上してしまうところもあるほどだ。もっとも、働く人たちにとってはこの季節がいいアクセントになっているのも事実で、夏競馬が終わったとたんに「あと8カ月の辛抱か」と次の夏に思いを馳せる人も少なくない。
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photograph by Keiji Ishikawa