どうやらドイツが柔らかくなっている。南アフリカでのコンフェデレーションズカップを前にスウェーデンに立ち寄り、U-21ヨーロッパ選手権を取材していて、その思いを強くした。
極端に表現すれば、体が、特に股関節が固そうで、スムーズにインサイドキックを蹴ることができない。それがドイツの選手に対する私のイメージだった。
典型的なのは、メッツェルダーやメルテザッカー。当然、DFラインから流れるようなパスワークで攻撃を組み立てて、などというわけにはいかなくなる。
ところが、U-21ドイツ代表を見ていると、そうした選手が見当たらないのだ。センターバックは滑らかなボールさばきでパスをつなぎ、前が空けば自ら持ち上がる。またGKでさえ、11人目のフィールドプレーヤーとして、落ち着いてつなぎに加わっているのである。
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photograph by Mutsu Kawamori