結局トロロッソは佐藤琢磨との'09年レギュラー契約に到らず、2月6日、S・ブルデーの残留が正式に発表された。日本人として過去最高の14戦に入賞し通算44ポイントを上げ、'04年のアメリカGPでフェラーリ勢のM・シューマッハ、R・バリチェロらと対等に争って表彰台3位に輝いた“エース”の復帰はこれで厳しくなった。
すでに8チーム16人のシートが決定した後の1月9日、トロロッソはまず新人S・ブエミを発表し、もう一人の選択にはずいぶん時間をかけた。琢磨かブルデーか、日本だけでなくブルデーの母国フランスでも注目され、ヨーロッパでも琢磨のほうが優勢という見方が強かったのだが……。発表の際に琢磨“落選”に関するチームのコメントはなく、フランス国内では「持ち込めるスポンサー・フィーで上回ったから逆転契約できた」と受けとめられたようだ。
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photograph by Tamon Matsuzono