犬に犬年齢があるように、NBAのヘッドコーチにも“コーチ年齢”があるに違いない。何しろ、NBAヘッドコーチに就任すると誰でも、まるで時の流れが速い異次元に迷い込んだかのように皺が深くなり、白髪が増えて、急速に年をとったように見えるのだ。
そんな中で、マイアミ・ヒートのエリック・スポールストラは、まだ大学出たてのインターンにも見えるほど童顔だ。ヘッドコーチに就任して約9カ月、38歳のリーグ最年少ヘッドコーチである。
といっても、決して頼りないわけでもない。むしろ、ベンチでは新人コーチとは思えないほど落ち着いた采配ぶりで、さすがに名将パット・ライリーが自分の後任に抜擢しただけあると納得させられる。2月10日現在、ヒートの成績は27勝24敗。勝率2割にも届かなかった前シーズンと比べればどんな成績でも前進だが、トレードの噂がついてまわるベテラン選手(ショーン・マリオン)や、1年目から頼らざるをえない新人選手たちを抱えるチームをうまく率いている。
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