モナコか、ポルトか。チャンピオンズリーグ決勝は、この号の発売日前日だったので、当然、内容や結果について触れることはできないが、いわゆる好チーム同士の決勝戦だったという事実に疑いの余地はない。両者のサッカーは戦略的。新鮮でとても進歩的な匂いがした。
小が大を倒す痛快さにも酔いしれた。ともに超ビッグサイズではない。歴代の決勝進出チームに比べ、ずっと小さな存在だ。知恵と工夫も、存分に拝むことができた。提供したスペクタクルはとても高尚だった。勝利がスターの数に比例するのでは、サッカーは浅はかなものになり下がる。ゲームとしての魅力は失われる。両者は、サッカーの持つエンターテインメント性を最大限に引き出し、その発展に寄与したという意味においても賞賛されてしかるべきだ。
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