2003年の日本GPで加藤大治郎選手が事故で亡くなったのをきっかけに、速すぎるMotoGPクラスの最高速を抑えるための論議が高まった。そして、今シーズンからようやく車両規定が変更された。変更点はふたつ。排気量が990ccから800ccに落とされ、燃費を厳しくするために燃料タンクの容量が22Lから21Lになった。
その効果は大きく、昨シーズン中に始められたテストでは、ニューマシンは990ccより加速が鈍く、どのサーキットでも10km以上最高速が落ちた。スピードが落ちた分、安全性は高まり、ライダーやタイヤへの負担も軽減された。選手たちは「250ccのマシンのようだ。乗りやすくなった」と歓迎している。ただ、乗りやすくなったことでコーナーリングスピードが上がり、ラップタイムは早くも990cc時代のレベルに近づいている。
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photograph by Satoshi Endo