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モトGPの排気量縮小が、戦いにもたらした変化。

 990ccから800ccへエンジンの排気量が縮小されたモトGPクラス。昨年、新ルールにあわせたニューマシンをテストしたときに、V・ロッシが今年の戦いをこう予想していた。

 「馬力がなくなったことで乗りやすくなり、コーナーリングスピードが上がって250ccのような走りが要求される。速く走るためにはライン取りが非常に重要になってくるし、ミスも許されない。スタートからゴールまで、これまでにない高い集中力が要求されるね」

 排気量の変更、さらに厳しい燃費規制の実施で、加速も最高速も落ちた。車速の変化が少なくなったことでマシンのコントロール性は高まったが、その分、速く走るためには小排気量的な細かなテクニックが必要となった。さらに、800ccになってタイヤの消耗によるペースダウンもなくなった。つまり、有り余るビッグパワーをいかに使うかという990cc時代から、あるパワーをいかに使い切るか、という時代へ。ロッシの予想通り、今年のモトGPは、ワンミスで優勝争いから脱落するという、非常に難しいレースになっている。

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