「若手への転換を図りながら8年ぶりの王座奪回を目指す」(ブライアン・キャッシュマンGM)という目論見はものの見事に外れ、ヤンキースの14年連続プレーオフ進出は風前の灯だ。
先発ローテーションに抜擢された新人フィル・ヒューズ(22)とイアン・ケネディ(23)は、メジャーの厚い壁に跳ね返されたばかりでなく、故障で戦線を離脱。ともに未勝利のまま、合わせて8敗を喫した。さらに、昨年終盤セットアップマンとして大活躍したジャバ・チェンバレン(22)は、シーズン途中からの先発転向が裏目に出て、右肩を痛めて8月に約1カ月間DL(故障者リスト)入りした。終盤に向けての反撃のシンボル的存在であり、チームに新時代をもたらすべき若手トリオの最後の牙城が姿を消した時点で、今季のヤンキースは終わっていたのかもしれない。
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photograph by Yukihito Taguchi