武豊騎手に言わせると、「今年の3歳世代はちょっと小粒」なのだそうだ。多分、前年に競馬史上に残る超大物がいたため、なおさらそう感じるのではないかと思うのだが、彼は言下にそれを否定してみせた。
「たしかにディープインパクトは抜けた存在でしたが、それに続く馬たちのレベルも例年以上だったと思うんですよ。それに比べると、今年は目立つ馬の数が少ないし、完成度も進んでいない感じがします」との見解。黙っていても、いい馬が集まってくる断然のトップジョッキーの感覚なのだから、傾聴に値しよう。ただし「完成度」云々というのが大事なところ。こんな年はクラシック寸前に急激な上昇カーブを描いて本格化する秘密兵器が、必ず頭角を現すものなのではないか。
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photograph by Shigeyuki Nakao