#709

記事を
ブックマークする

関東学院が出稽古へ。秋に向けて活動本格化。

2009/03/08

 「みんなラグビー好きというか、結局そういう身体なんですかね」

 心なしか硬かった土佐誠の顔は、そう言ったとき少し柔らかくなった。

 7月11日。東京都世田谷区にあるリコーブラックラムズのグラウンドを、関東学院大ラグビー部が訪れていた。20分ハーフで行われた試合形式の練習。昨年11月の大麻事件以来、表舞台から姿を消していた前大学王者にとって、相手と身体をぶつけてボールを奪い合う激しい場所に立つのは、昨秋以来8カ月ぶりだった。

 「15人での練習もずっとできなくて、今日もラグビーらしい動きは出なかった」

 “試合”後、土佐主将は渋い顔で振り返ったが、本人の動きは言葉通りではなかった。印象的だったのは後半の立ち上がり。相手選手にタックルした土佐は、外にパスされたボールを追って次の選手に連続タックル。忠実で貪欲で、ブランクを感じさせないそのプレーについて尋ねると、返ってきたのが冒頭の「ラグビー好きな身体……」という言葉だったのだ。

特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Aki Nagao

0

0

0

前記事 次記事