「次に二塁を守るのは一体誰だ」
シニカルなニューヨーク・メディアは、新しい二塁手がトリプルAから昇格したばかりだというのに、もう“後任”の話題を持ち出していた。最初の1週間で 23打数2安打。デビュー2試合目には“高価”なエラーも犯した。確かに、22歳のロビンソン・カノーの昇格は早過ぎるようにみえた。バーニー・ウイリアムスの不振もあって外野に転向したトニー・ウォーマックが結局二塁に戻るのではないか、との憶測もあった。5月のことである。ところが、その後カノーは別人のように打ち始め、今や2番打者としてチームになくてはならない存在になったばかりでなく、新人王の有力候補にのし上がる大活躍を続けているのだ。
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photograph by Yukihito Taguchi