「彼がいなかったら、今ごろ私はベンチに座っていられなかったかもしれない」と、ジョー・マドン監督はいう。球団創設9年で、最下位を免れたのは1度だけ。監督に就任した昨年も101敗を喫している。そのマドン監督とデビルレイズの危機的状況を救い、文字通り守護神として1勝1敗17セーブ、防御率3.16(6月26日現在)をマークしているのがアル・レイエスだ。プロ生活19年目を迎えた37歳の大ベテランだが、クローザーは今季が初体験。それどころか、メジャーでフルに働いたことがあるのは、これまでわずか2シーズンしかない。レイエスは、キャリアの多くの時間をマイナーでの生存競争で過ごし、ケガとの戦いに費やしてきた選手だった。
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photograph by Yukihito Taguchi